「何この匂い!?超いいにおいなんだけど誰々??」
ベッドにもぐりこんでいた彼女は顔を布団の中にうずめながらも唐突にこう言って、
ドルチェ&ガッパーナだよと教えると妙に納得してまた眠りにつき始めた。
そんな不思議な彼女をおいてゆきはそそくさと面接へ。
たどり着いた先はタイムズスクエアのど真ん中にある高層ビル。
意外と落ち着いてる自分に驚きつつ、
オフィスに通してもらい壁にかかった数々の有名アーティストの写真を眺めながら、
今いる自分の場所の偉大さを身にしみて感じた。
最後のおおきな賭け。ダメもとだけど、面接までたどり着いたことからして奇跡だし、ダメだったらまた探せばいい。そう自分に思い込ませて面接に臨んだ。
すごくすてきな女性だった。
オフィスの人達もみんないい人で、
想像以上にプロフェッショナルな環境で、
正直自分には高すぎる壁みたいで、へっぴり腰ぎみ。苦笑。
できるだけのことはしたし、あとは選ばれるか選ばれないか。
何人もの中の一人になるかはまあ宝くじに当たるか当たらないかの確立だろうな。
正直言って手応えはあんまりないし、あまりにも倍率が高い。
手応えがないというよりも、“クリック”しなかったというほうが正しいかな。
まあまあ終わったことだし、あとはcross my fingers.
そんなんでホステルに帰宅、
早朝に自分の香水の匂いに食いついてきた彼女が起きていて身支度をしていた。
彼女を見た瞬間に、アーティスト系だとすぐに察した。
お互いの自己紹介をして、
自分が音楽勉強してることを告げると、彼女は予想通りのアーティストだと発覚。
そっこうで話しは盛り上がり、
永遠と音楽について話した。
ものすごく魅力的な女性。
ロシア語なまりのある
決して若くはないけど、
精神力がある、
キラキラしてる、
ものすごくナチュラルで、
オーラがある。
ゆきは絶対NYにいなきゃダメだって
言われちゃったな。
こうゆう何気ない人とのつながり。
どこで何が誰がつながっているかなんて、
想像もつかない世界。
すべてはどれだけ自分が自分のアンテナをピンと張っていられるか。
今夜はまさかのライブイベントへVIP招待された。
何もプランせずに来たのに、
それだからこそ何が起こってももう驚かない。w
どんな出会いがまたあるのかな?